2019年11月1日

株を買うお金はどうやって?


タイの銀行で預金口座を作って,証券会社で証券口座も作りました。
後はタイの株式を買うだけですが・・・

おカネは?

  1. 日本円をカバンに入れてタイに持って行きます。
  2. それから,レートの良い両替所で日本円をタイのお金(バーツ)に両替します。
  3. 両替したバーツをバンコク銀行のATMで入金します。
  4. 証券会社で申し込んだネット取引で銀行から証券会社に資金を振替します。
マンガみたいですが,本当にこの通りです。
ただし,いろいろと決まりがあるので気を付けなくてはなりません。

カバンに入れて持って行きます。

日本の銀行から外国送金したほうが安全なのでは? 普通はそう思いますが,でもそうしない理由がいくつかあります。

銀行が外国送金したがらない。

マネーローンダリングという言葉を聞いたことがあるかもしれません。わかりやすく言うと,危ない犯罪で手にしたお金を外国の銀行口座に送金してぐるっとお金を回すと,元のお金の出所が分からなくなって,汚いお金がいつの間にか綺麗になってしまうのです。

このような資金洗浄行為などを防止するために,銀行は多額のお金を外国送金しないようにしています。銀行にとっては身元のはっきりしない一見の外国人観光客に,銀行預金口座を簡単に作れないようにしてきたのもこういう理由からなのです。

銀行の両替レートが悪すぎる。

もうひとつは,両替レートです。仮に外国送金できたとしても,銀行の両替レートはとても手数料が高いのです。「両替するときに手数料なんて取られていませんよ」と思っているかもしれませんが,両替レートは最初から手数料込みで提示されています。

ルール

では,外国に現金を持ち出したり,外国から現金を持ち込んだりするときの決まりはどうなっているのかというと,次の通りです。
  • 100万円(北朝鮮向けの場合は10万円)以上を持ち出したり持ち込んだりする場合には,税関に申告が必要です。
  • 出国審査の前に,税関で「支払手段等の携帯輸出申告書」を書いて提出します。
申告すれば良いので,申告したからといって現金に課税されることはありません。申告しないほうが問題で,場合によっては罰金を科せられるようです。自分のお金なら(←ここ重要)正々堂々と申告しましょう。

海外旅行に出かける芸能人のスーツケースから札束がたくさん出てきてニュースになるのは,税関に申告していないからだと思います。スリに盗まれないようにお金を隠しているのとは意味がちがいます。

日本国内に多額の資産(1億円以上だったような気がします)を持っている人は出国する前に税務署への申告と納税が必要になるかもしれませんので,お気をつけください。



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