30年位前に比べると飛行機の料金は劇的に値下がりして,気軽に飛行機に乗って海外旅行に出かけることができるようになりました。飛行機に何人も子供が乗っているのを見ると,子供のころから海外を体験できるのがうらやましく思います。
ところで,IATA(International Air Transport Association)ということばを聞いたことはあるでしょうか? イアタと読むんですが,国際的に航空会社が加盟するカルテルで,世界中の航空運賃の価格を決めていました。値段を高く釣り上げていたんですね。
肝心の飛行機を作っているのはアメリカのロッキード社で,航空会社というのはロッキード社から飛行機を買って,その飛行機を運行している会社です。
では,飛行機をたくさん作り過ぎて,航空会社が飛行機をたくさん買った結果,飛んでいる飛行機の座席が余ってしまったらどうなるでしょうか? それに,IATAに加盟しない航空会社があって,航空券の料金を自社で自由に決められたらどうなるでしょうか?
- 団体旅行客の座席をブローカーが個人旅行者向けに割り引いて販売するようになります。
- 航空会社が旅行代理店に支払う手数料を値下げして,倒産する旅行代理店が出てきます。
- 航空会社は機内サービスを省略したり,手続を効率化したり手数料を値下げして,航空券の値段を下げるようになります。
このようにして出来上がってきた航空会社のことを格安航空会社(LCC:Low Cost Carrier)と言います。一方,日本の航空会社で言うところのANAとJALはフルサービスの航空会社(FSC:Full Service Career)ということになります。
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